平成30年1月21日(日)、「サイエンスカフェ鳥取2017(第4回)」をまちなかキャンパスで開催しました。
今回は京都大学 理学研究科附属天文台 准教授 浅井歩先生をゲストにお迎えし、「母なる太陽の素顔–最新の観測から明らかになった太陽像と宇宙天気–」というテーマで講演していただきました。
先生が所属する花山(かざん)天文台にはザートリウス望遠鏡(現役では日本一古いもの)が設置されており、この望遠鏡で撮影された太陽フレアは、先生の初期の研究の中心として”浅井フレア”とも呼ばれています。
はじめに、「太陽は私たちにとって最も身近な星であり、このエネルギーは地上の生命を支え、まさに地球にとっての『母なる星』である。一方、太陽では活発な爆発現象が絶えず起き、大量のガスや磁場を宇宙空間に放出し、地球周辺を含む宇宙空間は激しく乱され、地上の文明生活への影響が無視できない。」と、最新の画像や動画を使って解説されました。
続いて、「最新画像であばく太陽」と題して黒点の詳細動画の紹介があり、さらに「太陽フレアと宇宙天気」と題して、宇宙へ放射される太陽風の動画を流しながら説明されました。
最後に「銀河宇宙線」について、「この宇宙線が多い(太陽活動が低調である)と雲が多く生成し、多雨で日照量が低下し寒冷化する。ここ100年は黒点の多い時期で地球は温暖化しているが、太陽の活動が低調になると、太陽が冬眠に入り寒冷化が生じるのではと懸念されている。温暖化より寒冷化の方が、食べ物が取れなくなり人類の危機となるので、私の責任において寒冷化が本当かどうか明らかにしていきたい。」と、締めくくられました。
27名の参加者は熱心に聴講し、積極的に質問をされ、活気に溢れた2時間を過ごされました。
熱心に聴講される参加者
太陽活動について解説される浅井先生
次回第5回(2月18日(日)午後1時~まちなかキャンパスに於いて)は、「心理マジックを学ぼう」というテーマで神戸村野工業高等学校 教諭 北野貴久先生にお話しをしていただきます。
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