文字サイズ

TUESレポート

過去10年分を掲載しています

環境学部 足利裕人教授が大阪府立生野高等学校2年生にスーパーサイエンスハイスクール(SSH)の指導を行いました

環境学部足利裕人教授が、大阪府立生野高等学校2年生14名のスーパーサイエンスハイスクール(SSH)の指導を9月11日三朝町で、12日公立鳥取環境大学で2日間行いました。
初日は温泉水から出るラドンガスとその同位体トロンガスから出るアルファ線の観察、二日目はβ線を磁界で回転させてそのエネルギーを求める実験です。

 

SSH:高等学校等において、先進的な理数教育を実施するとともに、高大接続の在り方について大学との共同研究や、国際性を育むための取組を推進します。また創造性、独創性を高める指導方法、教材の開発等の取組を実施します。
参考URL:https://ssh.jst.go.jp/ssh/public/about.html

 

 

9月11日(SSH1日目)は、三朝町の旅館大橋巌窟の湯から出るトリウム系列のトロンガスを霧箱に入れ、アルファ線のV字の飛跡を観察しました。
その後三朝町商工会議所へ移動し、近くの河原の湯から出るウラン系列のラドンガスを霧箱に入れ、直線状に1本ずつ出るアルファ線の飛跡を観察し、2つの放射線系列を学習しました。
9月12日(SSH1日目)。公立鳥取環境大学物理室へ移動。ラジウムセラミックボールからのベータ線β-とNa22からの反物質のベータ線β+をネオジム磁石で曲げ、そのローレンツ半径より相対性理論を用いてベータ線のエネルギーを求めるという足利教授開発のオリジナル実験を行いました。

 

初日:9月11日(月)
旅館大橋巌窟の湯での実験風景旅館大橋巌窟の湯での実験風景

 

トロンガスの出すアルファ線の飛跡の霧箱による観察トロンガスの出すアルファ線の飛跡の霧箱による観察
ラドンガスの出すアルファ線の飛跡の霧箱による観察ラドンガスの出すアルファ線の飛跡の霧箱による観察

 

2日目:9月12日(火)
本日の実験の解説本日の実験の解説
霧箱用のドライアイスを粉砕霧箱用のドライアイスを粉砕

 

霧箱によるベータ線の飛跡の観察霧箱によるベータ線の飛跡の観察